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山の会ポレポレ

Author:山の会ポレポレ
所属:大阪府勤労者山岳連盟

主に関西の山域を中心に活動している30代~40代が中心の山岳会です。
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1999年 エベレスト街道トレッキング 4

 
2011/10/12(Wed) Category : 山ノ想ひで
3日目は高度順応日。午前中はナムチェバザール(3450m)から430m高い所にあるエベレストビューホテル(3880m)までをハイキングすることに。そして午後からは街を散策したりしてゆっくり1日を過ごした。


3日目: 高度順応日 

4日目: ナムチェバザール(3450m) ~ タンボチェ(3870m)



この日は朝からあいにくの天気。本来ならエベレストを望む最高のパノラマが見れるエベレストビューホテルからの眺望は、霧で10m先も見えない状態だった。お陰で高低差430mのハイキングは、ただしんどいだけの苦行になってしまった。
幸い頭痛や吐き気といった高山病の兆候は出なかったので、翌日からのトレッキングも元気で行けそうな、そんな自信を持つことはできた。
ただ、その日は山を歩いている時にお尻の割れ目に変な違和感を感じていて、どうも気掛かりではあった。

 
4日目の朝、いつものように8時に出発する予定だったので、僕はそれまでに朝食を済ませて、ガイドのシバを待っていた。しかし時間を過ぎても彼は部屋から出てこない。

宿を切り盛りしている兄妹に「今朝、うちのシバを見た?」と聞いても、「今朝はまだ見てないっぺよ、まだ寝てるんじゃないダルか?」という。
これは100%寝坊だと思い、兄妹と僕の3人でシバを起こしにいくことにした。
 
    ドン ドン ドン (ドアをノックする音)

    「シバ、WAKE UP !! WAKE UP !!」

    「It's time to go ! Hurry up !」

    ガサッ、バリバリバリ、カチッ・・・

部屋から慌てて出てきたシバは、なんともバツの悪い顔をしている。まぁ、こちらは別に急いだって今日もやることは山を歩くことしかないので、兄妹と僕の3人で、「おーい、頼むよ~。どっちがお客さんかわかんないよ~。カトマンドゥのボスに報告だなぁ」と、笑って冷やかしながら彼の準備を手伝ってやることにした。

本日のゴール、タンボチェへ向けて少し遅めのスタート。ナムチェバザールの裏側からトレイルに入り、早速ガンガン登り始め、あっという間にナムチェバザールの街が小さく見える。
外枠ネパール用写真16
雨具を着るほどではないけど、この日は朝から小雨まじり。山上の方は霧で真っ白だった。

外枠ネパール用17

トレイルを黙々と歩いていると、アジア系のグループが上の方から下ってきた。

    「こんにちわ」 (アジア系のグループ)

     「あ、どうも・・・」  (僕)

数日ぶりに聞く日本語に一瞬戸惑ってしまったが、向こうも一人で歩いている日本人(ガイドのシバが横にいるが)にビックリしたようで、「日本人の方ですか?どちらから?」と話しかけてきた。

久しぶりに聞く日本語はうれしいもので、ちょうどすれ違った場所の近くに茶店があったので、折角だからと一緒に休憩をすることにした。

外枠ネパール用19

二十歳前後に見えた彼ら(一人だけおっちゃんがいたが)は、タイで図書館を造るボランティア活動をしていて、休暇を利用してこのエベレスト街道を歩きにきたそうだ。世の中にはいろんな日本人がいるもんだ。

彼らは前日にカラパタールまで行ったらしいのだが、残念なことに天候が悪くてエベレストを見ることができなかったという。やはり雨季が明けたばかりで、上の方の天候はまだ安定していないようだ。

この数日、僕が歩いてきた下界でも、朝は青空で遠くの山までよく見えるんだけど、徐々に谷下の方から雲が上がってきて、昼過ぎにはすっかりガスってしまう。

彼らと話していてこの先が不安になったけど、そんなことを考えても今更どうしようもないので、コーヒーを1杯飲んだ後お互いの安全と旅の成功を祈って握手をし、僕らはタンボチェを目指すことにした。

彼らと別れて少ししてから一瞬ザッと雨が降ったが、その後すぐに気持ちいいくらいに晴れて、アマダブラム(6856m)の天高く突き上げる美しい姿が現れた。
外枠ネパール用24

空が晴れるとなんとなく足元も軽い気がする。しかし雄大な景色のトレイルを晴れやかな気分で歩いていると、またすぐに雲が現れだして僕達の視界をさえぎった。

さっきまで軽やかに歩いていたのに、急に気持ちが重たくなる。重たくなるのは気持ちだけじゃない。前日から変な違和感を感じていた僕のお尻の割れ目ちゃんが遂に悲鳴をあげだしたのだ。歩けば歩くほど激痛が走る。そして額からは変な汗も出る始末。なんだかよく分からないけど、唯一分かるのはこれは明らかに高山病・・・ではないということ。

予定ではあと1,2時間は歩かなきゃいけない。もしこの得体の知れない激痛がもっと酷くなったらと思うと不安で仕方がない。
万が一高山病のため途中リタイヤになったら、それはそれで日本に帰っても「俺は高山病になったんだぜ。どうだスゴイだろ!」と、高山病なんて誰でもなれるものでもないので病気自慢の一つもできるけど、さすがにお尻の割れ目が痛くてリタイヤしたとなったら、どう転んでもカッコがつかない。シバにだって「お尻が痛いからギブアップしたい」だなんて日本男児として口が裂けてもいえない。

とにかく早く宿について災害現場がどうなっているのか現場検証がしたかった。


そしてなんとか目的地のタンボチェ(3870m)に到着することができた。
このタンボチェという街はチベット仏教の総本山で、辺りには沢山の僧侶がいる。そして僧侶の一人がシバの幼馴染みらしく、彼に言って寺院の中を見学させてもらうことができた。中では20人くらいの僧侶がお経を唱えていてる。とても神聖な雰囲気を感じる。しばらくしてお経が終わったので、僧侶の皆さんと一緒に写真を撮らせてもらった。

外枠ネパール用18

この日の宿は寺院から近くの所にあり、中に入ると2人の欧米人らしき女性がお茶を飲んでくつろいでいる。僕はシバに「今日は疲れたので少しだけ寝てくる」といって2階の部屋に上がることにした。

もう限界だった・・・。部屋に入って大急ぎでパンツを脱ぎ、手鏡で僕の火災現場を覗いてみた。そこはもう見るも無残なくらい真っ赤に焼けタダレていた。
そりゃ、連日7~8時間慣れない山歩きをしてたんだから股ずれにもなるだろう。

しかし、そんなものに塗る薬なんて持ってきてやしない。とにかく出来ることは持っていたノートで扇いで乾かすしかなかった。
けれども扇いでも扇いでも火事はやまず、体の下の方が火照ってしたがない。「ええぃ、こうなったら一か八かだ!」と半ばヤケクソな思いで、持参していた日焼け止めクリームを塗ることにした。そしてパンツも全て脱いだ状態でうつ伏せのまま1時間ほど眠りについた。

1時間後、奇跡が起きた。

クリームの保湿成分が効いたのか、火事は見事に鎮火していたのだ。助かった!これで日本で恥をかく事もなさそうだ。

そして何も無かったように清々しい顔をしてみんなのいる食堂に行き、すっかりシバと仲良くなっていた2人の女性に改めて挨拶をして、夕食をもらうこにした。

外枠ネパール用20

その日の客は、僕達とアラサーの彼女達の4人だけ。カナダ人のシルビィーとフランス人のジョーは昔からの文通友達で、1ヶ月前から一緒に世界をバックパッキングしているらしい。このネパールの前はエジプトにいたとのことで、面白い話を色々と聞かせてくれた。

彼女達も僕と同じカラパタールがこのトレッキングの目的地で、翌日からはトレイルの所々で合流したり、一緒にランチをとったりして歩くことになった。


 
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